2020年度 立教大学冬学期・集中講義
- 授業の目標: X線天文学やガンマ線天文学を研究する上での基礎知識を習得することを目標とする。
- 授業の内容:エックス線天文学を中心に、高エネルギー宇宙物理学を学ぶ上で必要になる放射メカニズム、多様なX線源の物理、観測手法や歴史、実際の観測例などを紹介する。講義担当者(榎戸)の専門である中性子星の観測的研究や、X線天文学の技術的なスピンオフである雷からの放射線測定なども紹介する。
- 言語:日本語、オンライン(zoom)
- 授業スケジュール
- 2020/11/17(火曜) 3,4限
- (コロキウム) 雷と雷雲の高エネルギー大気物理学
- X線天文学の歴史と概要
- 2020/11/25(水曜) 2,3,4限
- コンパクト天体の世界
- 人工衛星による宇宙観測
- (実習) Python によるデータ解析
- 2020/11/26(木曜) 2,3,4限
- 多様な高エネルギー天体の観測例
- 時間変動解析
- (実習) 時間変動解析
- 2020/12/1(火曜) 2,3,4限
- X線の放射機構
- X 線スペクトル解析
- (実習) X線スペクトル解析
- 2020/12/2(水曜) 2,3,4限
- 中性子星の多様性とマグネター
- 高速電波バーストの謎
- (実習) レポート課題に関する質問時間
- 2020/11/17(火曜) 3,4限
- [参考]
- 1限: 8:50--10:30
- 2限: 10:45--12:25
- 3限: 13:25--15:05
- 4限: 15:20--17:00
- 5限: 17:10--18:50
- 締め切り: TBD
- 形式: A4 レポート 3 ページ以内
- 内容: X線望遠鏡 NICER で観測された天体から1つを選び、以下について報告すること。詳しくは講義中に説明する。
- その天体がどのような天体で、何がわかっていて、何がわかっていないのかをまとめよ。
- NICER の観測データから1つの ObsID を選び、ライトカーブ、スペクトルを描け。やる気のある人は、複数の ObsID を選んでもよい。
- 上記のプロット等から自分なりに読み取れることをまとめよ。