kokudoDEM2bin

[日本語/Japanese]

1. 概要

国土地理院配布の基盤地図情報（数値標高モデル・DEM）をバイナリデータに変換するためのコード。

自動で標高データのダウンロードからバイナリファイルや画像ファイルを生成。

標高データのソースは国土地理院の基盤地図情報（数値標高モデル）の5m/10m解像度のもの。

出力は、1/6秒角 (1/6 arc second degree) 解像度の標高データ（おおよそ5m解像度）。

2. 使用方法

OSはUbuntu/Linuxを想定。

2.1. 事前準備

1. python3のインストール
2. 必要ライブラリをインストール

pip install numpy matplotlib

3. gdalのインストール

sudo add-apt-repository ppa:ubuntugis/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install gdal-bin
sudo apt-get -y install python-gdal

2.2. kokudoDEM2binを実行

1. git clone

git clone git@github.com:mski-iksm/kokudoDEM2bin.git

2. ディレクトリ移動

cd kokudoDEM2bin

3. 実行例

(35.519373°N, 139.741287°E)から(35.581384°N, 139.854240°E)までのDEMを生成する（羽田空港付近）。 binディレクトリにバイナリデータが、figディレクトリに画像データが出力される（冒頭の画像）。

python kokudoDEM2bin.py -l 35.519373 139.741287 35.581384 139.854240 -min -1

2.3. パラメータの説明

usage: kokudoDEM2bin.py [-h] -l LLUR LLUR LLUR LLUR [-nd] [-ncon] [-nc] [-nf]
                        [-sf] [-min VMIN] [-max VMAX]

• 必須引数
  • -l lonmin lonmax latmin, latmax ：経度・緯度の最小・最大値を10進数表記で入力する。
• オプショナル引数
  • -nd, --nodownload：jsonファイルのダウンロードをスキップする場合に使用。jsonフォルダに必要なjsonファイルが既にダウンロード済みの場合のみ使用可能。
  • -nc, --noconvert：jsonファイルをバイナリデータに変換する作業をスキップする場合に使用。binフォルダに必要なバイナリデータがある場合のみ使用可能。
  • -ncon, --noconnect：1タイルごとのjsonデータを大きなサイズに結合する作業をスキップする場合に使用。connected_jsonに必要な結合済みバイナリデータがある場合のみ使用可能。
  • -nf, --nofig：画像を出力しない場合にのみ使用可能。
  • -sf, --showfig：画像を表示させる場合に使用。使用した場合、画像ファイルは保存されない。
  • -min VMIN, --vmin VMIN：DEMを図化する際の最小値。デフォルトはNoneなのでデータ中の最小値を図の最小値とする。
  • -max VMAX, --vmax VMAX：DEMを図化する際の最大値。デフォルトはNoneなのでデータ中の最大値を図の最大値とする。
  • -h：ヘルプを表示。

※緯度経度の10進法値は次のサイトで調べることができる Googleマップで緯度・経度を求める

2.3. 実行例

2.4. 出力ファイル

[メイン出力]

• binフォルダ：DEMのバイナリデータが保存される。

  • float32形式
  • リトルエンディアン
  • C言語オーダーのバイナリ配列（[m,n]はm行n列）
  • １ファイルに出力される範囲は-ms MAXSIZE, --maxsize MAXSIZEで設定した大きさ通り（-ms 10ならば、元データにおいて10x10タイルを１枚のバイナリデータとして書き出す。）
  • １タイルの解像度は30 pixels x 30 pixels。-ms 10ならば、300 x 300 ピクセルのバイナリデータとして出力される。
  • ファイル名： {x}_{y}.bin
    • x：データの左上角のタイル番号(x座標)を示す。
    • y：データの左上角のタイル番号(y座標)を示す。

• figフォルダ：connected_binに出力したDEMを図化した画像ファイル。

  • png形式
  • １画像の大きさは-ms MAXSIZE, --maxsize MAXSIZEで設定した大きさ通り（-ms 5ならば、元データにおいて5x5タイルを１枚の画像として書き出す。）
  • ファイル名：{x}_{y}.png
    • x：データの左上角のタイル番号(x座標)を示す。
    • y：データの左上角のタイル番号(y座標)を示す。

[中間ファイル]

• jsonフォルダ：ダウンロードしたDEMのjsonファイルを保存するディレクトリ。データは１タイルごとにある。
• binフォルダ：ダウンロードしたDEMデータをバイナリに変換したファイルを保存するディレクトリ。データは１タイルごとに存在している。connected_binにはここにあるファイルを-ms MAXSIZE, --maxsize MAXSIZEで設定した数ずつ結合したバイナリファイルが保存される。

[英語/English]

Codes for converting DEM data (Kiban Chizu Jyouhou Digital Elevation Map) of Japan into binary file.

Usage

usage: kokudoDEM2bin.py [-h] -l LLUR LLUR LLUR LLUR [-nd] [-ncon] [-nc] [-nf]
                        [-sf] [-min VMIN] [-max VMAX]

Download and convert Japanese DEM to binary files.

optional arguments:
  -h, --help            show this help message and exit
  -l LLUR LLUR LLUR LLUR, --llur LLUR LLUR LLUR LLUR
                        Locate the target region by lon/lat coordinate. Input
                        the Lower Left corner and Upper Right corner
                        cordinate. Order must be [LL(lat) LL(lon) UR(lat) UR(lon)]
  -nd, --nodownload     Set for skip downloading.
  -ncon, --noconnect    Set for skip connecting json files.
  -nc, --noconvert      Set for skip converting connected json file to binary.
  -nf, --nofig          Set for skip illustrating figure.
  -sf, --showfig        Set for show figure instead of saveing as png file.
  -min VMIN, --vmin VMIN
                        vmin value of DEM illustration. Default is None.
  -max VMAX, --vmax VMAX
                        vmax value of DEM illustration. Default is None.