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13章: おわりに

さらに学ぶために

NOTE

どのあたりに興味があって、さらに知りたいというようなリクエストをissueに投げるかtwitterででもreplyしてもらえると。またおすすめの提案も助かります。

機械学習をさらに学びたい方

Pattern Recognition and Machine Learning(PRML)を一通り読めるようになることを目指すといいでしょう。英語のpdfは先のリンクからフリーでダウンロードできますが、日本語はパターン認識と機械学習 上, で販売されています。

PRMLが手強いという方は「PRMLを読む前に」などで検索するともう少し易しい本が出てくるので自分に合ったものを選ぶとよいと思います。

ITよりのChemoinformaticsをさらに学びたい方

本書はAI創薬を念頭においているため、機械学習や解析手法の基本的なところを説明していますが、本来ケモインフォマティクスはバイオインフォマティクスと同じように、分子の表現方法や、データの効率的な格納方法、高速な検索技術をも含んでいます。このような情報学(ITの側面)としてのケモインフォマティクスに興味がある方はChemoinformatics: Basic Concepts and Methodsから読み進んで興味のあるトピックを深掘りすることをお薦めします。

メディシナルケミストリーとケモインフォマティクスを深く知りたい方

製薬企業やアカデミアの薬物動態や毒性、薬理に属している方で本書の先を知りたい方は是非ともDrug-Like Properties: Concepts, Structure Design and Methods from ADME to Toxicity Optimizationを一読することをお薦めします。本書は大体製薬企業の合成部門に配属された新入社員が輪読するようなテキストなので、本書を読み終えた方であれば楽しく読めると思います。もし理解が追いつかない部分があれば関連書籍をあたってもいいですし、この本を手がかりにさらに学習しても良いと思います。

また、薬物動態に携わっている方が本書のQSAR/QSPRを理解できていればPBPKモデリングの際に強みとして活かせるはずです。動態プロファイルの最適化は薬品の差別化戦略にとても大きな意味を持つのでQSPR+PBPKに強いというのは非常に重宝されるのではないでしょうか?

ドラッグデザイナーを目指したい方

本書では低分子化合物をもとにしたインフォマティクスの手法を紹介してきましたが、結果の解釈をする場合にはターゲットとなる蛋白質の理解は必須になります。つまり蛋白質の立体構造の理解無しにはドラッグデザインはできないということです。そのためSBDD関連の本を読んで学ぶと良いでしょう。

Note
残念ながら私はSBDDを本で勉強したことがないのでだれか良書を教えてください

さらにSBDDは蛋白質を扱うことになるので、必然的にchemoinformatics,bioinformaticsと括る必要がなくなります。創薬の枠組みのなかでどちらも理解しているほうがより深い考察ができるようになるので両方できるようになりましょう。そのほうが絶対楽しいです。DRY解析教本生命科学データ解析を支える情報技術もきっとあなたのキャリアの助けになるでしょう。

もう一つ、6章で触れましたが、蛋白質とリガンドの相互作用を理解するのに量子化学計算は重要です。特にこれからのSBDDで量子化学に基づいて相互作用を解釈する能力は必須になると断言できます。毛嫌いせずに基礎量子化学―軌道概念で化学を考えるなどを読んでください。もしGamessを使うなら新版 すぐできる 量子化学計算ビギナーズマニュアルも助けになることでしょう。少なくともenergy decomposition analisysは押さえておきましょう、計算の解釈能力とプロジェクトへの貢献度が上がります。さらにFMOは言うまでもないことですが不可欠のツールですので、各成分を理解しておくとよりよりドラッグデザインの助けになります。

「おわりに」のその先へ

本書より高度な内容を章として追加していただいて構いません。PRしてください。コントリビューターに追加して、authorを章の最初に明記します。